ピア事業で作成した「ピアサポート交流会のつくり方」をご覧いただいたご縁で、東京工科大学 医療保健学部 看護学科の江川先生よりご依頼があり、看護学科4年生の未来の保健師さん向けにお話をする機会をいただきました!
対象の学生さんは保健師コースに在籍されており、「医療的ケア児とご家族が地域でどのように支えられているのか、また、自主グループへの支援における保健師の役割について学びを深める貴重な機会にしたい」というリクエスト。保健師を目指される皆さんに、そのようなお話ができるなんて大変光栄で、代表理事と副代表理事は打合せ段階からつい熱量高くなっておりました。
「医療的ケア児って?」「イケアってなに?」の時代がそれほど昔ではないことを考えると、感慨深いものがあります。
江川先生とは丁寧に事前のお打合せを重ねさせていただき、いよいよ当日。市街を眺望できる17Fの一室で、お話をさせていただきました。
当事者の生活の様子、保健師との関わり、そしてみかんぐみがどうやって生まれたかと、行政と一緒に取り組んだピアサポート事業のこと。最後には、医ケア児支援法にも触れ、これからの保健師に期待することも精いっぱいお伝えいたしました。
学生の皆さんは熱心にメモを取ったり、うなずいたりと、学びの姿勢がすばらしく、果たして自分の大学生時代はどうだったろうか…と恥ずかしくなるときもありました。
休憩をはさんで、後半はディスカッション。
せっかくなので、講義についての質問だけでなく、皆さんが当事者の様子で聞いてみたいこと、みかんぐみのことでもっと知りたいこと、どんな風に保健師は関わっていったらいいのか…などなど、双方向で話せる場を設けました。学生の皆さんからの質問が、とても良いところをついていて、「きょうだいじのこと」「日々の生活でうれしさを感じるときは?」「自助グループが果たす役割で大きいものは」などなど、単に授業の一つとしてではなく、保健師になったらどのようにかかわっていけばいいかという風な自分事として捉えていらっしゃることに感動いたしました。
後日いただいたアンケートの一部をご紹介します。
■当事者の声を聞くことで、より当事者のニーズや生活に合った事業や施策化につながるので、実際の声を拾う機会としても、行政と当事者で協働して取り組むこと重要性を理解しました。
■切れ目ない支援につなげるために、情報を集めてめげずに継続的に声をかけていくことがとても難
解ではあるが重要なことであると考えました。
■病院から地域に戻る時の医療的ケア児とその家族は、就学問題や医療の不安、将来への漠然とした不安や葛
藤を抱えているということを知った。日々の生活に追われ、心身共にいっぱいいっぱいになっているため、
一番孤独な時期につながらないという課題が生じているということを学んだ。
■誰もがその人らしい人生を送っていくための社会の在り方について、想像力を働かせて考えていきたいと思
います。本日は貴重なお話をして下さり、ありがとうございました。
私たちの話は、当事者や団体としての一つの声にしかすぎませんが、今回のご縁が、未来の保健師を目指す皆様の心に何かしらの種をまけたのであれば、こんなにうれしいことはありません。
貴重な機会をくださいまして、東京工科大学の江川様、大野様本当にありがとうございました!!!
そして真剣に耳を傾けてくださった学生の皆さん、皆さんがそれぞれの道でご自身の力を発揮されることを願っています。
私たちみかんぐみにとっても、このような場をいただけることは、ピア事業ならびにみかんぐみの活動について多く知っていただける機会となります。ぜひご要望がございましたら、みかんぐみまでお問い合わせくださいませ。
みかんぐみお問い合わせ:info@mikangumi.com