昨年に続き、どなた様にもご参加いただける上映会を 今年も 開催いたしました。
作品は「あまのがわ」(古新舜監督)。https://amanogawa-movie.com/
親や友人との関係から居場所を失い、心をなくしてしまった主人公・史織が祖母のいる鹿児島を訪れ出会ったのは、一台の会話ができるロボット「セイラ」。
人とロボットとの不思議な交流を通して主人公の心の成長を紡いだこの作品。
映画の中に出てくるロボットは、話題のOriHime。先日、OriHimeがいる「分身ロボットカフェ」がグッドデザイン賞大賞を見事受賞されたことも記憶に新しい、注目の存在です。(分身ロボットカフェ DAWN https://dawn2021.orylab.com/ )
映画を見る前は、身体が不自由な我が子とOriHimeの先にいるセイラを重ねながら鑑賞するのかなと漠然と思っていました。
しかしストーリーが進むにつれ、親として主人公の母親とつい重ねてしまう気持ちや、主人公がセイラや周りの人々と関わりながら成長していく姿への共感、身体が不自由になりながらもOriHimeを使って社会とつながろうとするセイラを見て、我が子に気持ちを馳せる…、といろいろな立場で気持ちが揺れ動く作品でした。
「心が自由なら、なんでもできる」
強く心に残った言葉です。
上映後は監督をゲストにお迎えしてフリートークを開催。
杉並区社会福祉協議会 ボランティアセンター所長の竹嶋様、杉並区立重症心身障害児通所施設わかばの望月施設長、杉並・中野の地で在宅医療を支えてくださっているケアプロ株式会社代表川添様、そしてみかんぐみ副代表の荻野が登壇。
司会は、みかんぐみ代表理事の村が務めました。
映画に込めた想い、撮影時秘話などはもちろん、監督が歩まれてきたこれまでの道を心込めて熱くお話いただき、時間も忘れて会場全体が引き込まれていきました。登壇いただいた皆様も、それぞれのお立場によって感じたこと、日ごろの想いをお話くださいました。
質疑応答では、会場からも積極的に挙手が!
子育て世代からの共感、学生さんならではの感想、そしてなんと90代の方からも「素晴らしい映画だった。最近見た映画の中で一番!」とのお声。
このフリートークによってより深く映画を咀嚼することができたのではないかと感じました。
ちょうど自主上映会の日から感染対策の規制が一斉に緩和となりましたが、会場のキャパシティより収容人数を抑え、受付時の手指消毒・検温など出来る限りの対策を施しての開催となりました。今回も多くのボランティアの方が協力してくださり、スムーズに準備~片付けまで行うことができました。いつも本当にありがとうございます!そして昨年に引き続き、杉並区の「新しい芸術鑑賞様式助成事業」を活用させていただけたことにも感謝の気持ちでいっぱいです。
今年度は来年1月にもう一つトークイベントを企画しています。
「あまのがわ」でも出てきたOriHimeの開発者、吉藤オリィ氏を招いてのイベントです。リアルとオンラインをつないでのハイブリッド型で行う予定ですので、多くの皆様にご参加いただけると思っております。ぜひこちらもお楽しみに!(こちらのお申し込みは12月20日からとなっております)
最後に監督とボランティアさんみなさんで集合写真!みんなとってもいい顔です。