2021年9月16日、みかんぐみでは「後見人制度勉強会」を開催しました。講師は杉並区成年後見センター主任相談員の鈴木美佳子さんにお願いしました。緊急事態宣言中ではありましたが、やはり会場で直接お話を聞きたい、という声も多く、感染対策を講じながら、会場とオンラインどちらでも参加できる形式で開催しました。
成人しても自らの判断で自身の財産を管理できない場合、財産の運用を代理で実施するため、成年後見人を設定する必要があります。みかんぐみの子どもたちは、自身で財産管理が難しい場合が多いので、いずれは成年後見人にお世話になる可能性が高いです。今回の勉強会は会員から要望が多かったテーマを取り上げました。
まずは基本的な内容として、成年後見人とはどんなものなのか、どのような手続きをするのか、後見人が実施するのはどういったことか、どんな制限があるのか、などのご説明をいただきました。
後半は質疑応答としてたくさんの質問に答えていただきました。親族が後見人となるメリット・デメリット、どれくらいお金を残してあげたらいいかの目安はあるか、後見人はいつ設定するのが良いのか、子どもが意思を伝えるのが難しい場合はどうするのか、財産以外の、手術が必要になった場合の同意などは誰がするのか、などの質問がありましたが、豊富なご経験を元に、具体例を挙げながら分かりやすくお答えいただき、理解が深まりました。
今は成人前の子どもたちが、寿命を全うするとすれば、60年?70年?80年?も先までお金の問題は続きます。親が担うには長いですし、兄弟の状況もどうなっているか分かりません。途方に暮れそうになってしまいましたが、途中で変更することもできるというお話がありましたので、まずは親を設定し、途中で別の候補者に変更することもできそうです。あまりに先のことで正しい判断ができるのか不安でしたが、少し気が楽になりました。
制度については、慣れない用語も出てくるので、一度で理解するのは難しそうです。個別に成年後見センターに相談してもよいですし、機会があればまた勉強会を実施できればと思います。
講師の先生、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。