2021年3月ピア交流会


4月からスタートした、杉並区との協働事業「ピア相談事業」。
今年度最後の交流会が実施されました。

今回の参加は3名のお母さま。
医療的ケアのある子ども、重度な障害を抱える子どもを育てながら、地域とのつながりや子どもとの生活、療育(教育)に悩みや不安を抱えながらもしっかり地に足を付けて踏ん張っていらっしゃる皆様ばかり。

みかんぐみのピアスタッフは5名。
自分たちが同じように悩んだこと、逆に自分はそれほど不安ではなかったことも相手の立場に寄り添いながら共感をすることを心がけながら会は進んでいきます。

ピア交流会
ピアサポート
医療的ケア児

知りたいこと聞いてほしいこと どんなことでもOK。

この交流会は「正解」を伝える場ではありません。
「正解」は子どもの数だけ家族の数だけあります。

周りに自分の状況を話せる人がいない、情報を知りたくてもどうしたらいいかわからないという皆さんの心の内を聴き、少しでも心が軽くなるような、ほっとできるような空気を感じてほしい。気持ちを話すことが前に進むきっかけになってほしい、そんな思いでスタッフ+保健師みんなで毎回作っている場。

今年は多くの皆さんがそうであったように、この交流会もコロナに翻弄された一年でした。当初の予定も、緊急事態宣言などにより半分に。
それでも、打ち合わせをオンラインにしたり、十分に対策をしながら求めてくれる参加者がいるならと回を重ねてきました。

おかげさまで、今年度参加してくださった全員の方が、「また参加したい」「参加したことで知りたかったことが知れた」と回答してくださいました。

病院から晴れて退院し地域に帰ってきたら、なんだか思い描いていた生活と違う。疑問や不安を誰に聞いたらいいのかわからない。そもそも周りに同じような状況の人が見当たらず、家族だけで悩んでしまう…。

事前にいただいた質問をもとに、話はどんどん膨らんでいきます

行政と民間が組むことで、地域で孤立することを防ぎ、相談できる人、居場所づくりの一歩を進めたい。
その想いで始めた協働事業でしたが、一年を振り返ってこの事業の大きな意義を感じています。
そして、ピアにとっても行政にとっても気づきが多いのだということを再確認できた一年でもありました。(その話はまた次回)

ピア相談事業は来年度も続いていきます。
引き続き応援いただけると嬉しいです!

交流会前のスタッフミーティングの様子。みかんぐみスタッフ+保健師さんで打ち合わせ中。