みかんぐみでミカン狩り&埼玉県こども動物自然公園~1泊2日の旅~


11月9日(土)から1泊2日で、みかんぐみは通算3回目の旅行へ出かけました。

子供に病気や障害があると、たとえ一泊の旅行でも医療機器や薬などで大荷物。家族で旅行を計画する場合には、行先の選択や移動手段の確保・事前申請、バリアフリーの状況や救急病院の調査等、事前の情報収集と調整が欠かせません。完璧に準備して、あとは出発するのみ!と思ったら、当日子供が体調不良で結局行けない。また各所にキャンセルの連絡。。このようなことが重なると、また行けないかもしれない・・・と不安がよぎり、旅行の計画を躊躇してしまうご家庭も多いのではないでしょうか。

それでも、子供やきょうだい児と旅行に行って、皆で楽しい思い出を作りたい。

今回の旅行では、「ちいの会」様、ボランティアの皆様の一歩も二歩も先を読んだサポートとホスピタリティで、家族のそんな自然な願いを叶えて頂きました。

参加させて頂いた家族一同、まずは心から御礼申し上げます。ありがとうございました!

今回の旅行のテーマは、「みかんぐみでミカン狩り&埼玉県こども動物自然公園~1泊2日の旅~」。どんな旅になったのでしょう。

埼玉県嵐山市の国立女性教育会館に集合したのは7家族と沢山のボランティアさん。

敷地内にあるミカンの木まで、山道を皆で散歩します。秋らしい高い空をバギーや車いすから見上げながら楽しむ子供たち。きょうだい児たちも大はしゃぎでアップダウンの厳しい道を元気に駆けていきます。一方の大人たちは、やや息切れしながらミカンの木に到着。天候の関係でミカンはまだ緑色~黄色の状態でしたが、収穫体験をさせて頂きました!

 

 

 

 

果物狩りといえば、イチゴ狩り、ブドウ狩り、モモ狩りが人気で体験したことのある方も多いのではと思いますが、ミカン狩りは珍しいですよね。大きなミカンだったので、ハサミを使って収穫しました。木に実るミカンに触ったり、一緒に写真を撮ったり、貴重な体験ができました。

その後は、ミカン試食&お話会。残念ながら、収穫体験したミカンはまだ若くて食べられませんでしたが、「ちいの会」様が調達してくださったミカンを子供たちも一緒に食べました。まだ元気の有り余っていた子供たちやきょうだい児たちは、隣の立派な保育室でボランティアさんに遊んでもらい大喜びでした。

その後、貸し切りにした大浴場にて、子供たちは看護師のボランティアさんと一緒にゆっくりとお風呂に入りました。親一人で子供を大浴場に入れるには、横になって着替えさせるための場所や体を洗うためのマット等が必要ですし、他に一般のお客さんがいたら気を使います。お子さんの状態によっては、そもそも大人一人で入浴させることが難しいこともありますよね。くつろぐための旅行なのに、お風呂にもゆっくり入れない・・・家族だけの旅行ではよくあることだと思います。

今回の旅行では、ボランティアさんのおかげで、親も後にゆっくりとお風呂タイムを満喫しました!

夕食は家族間の交流の時間に。日中思いっきり走り回ったので疲れて眠ってしまう子供やきょうだい児もチラホラ。。。

夕食を終えると、音楽室へ移動してお待ちかねのミニコンサート。

みかん色の服を身に着けた一夜限りのバンドのメンバーの皆さんがミッキーマウスマーチを奏でながら入場してくると、さっきまで寝ていた子供たちが一気に目覚めます。

ボーカルのお二人の歌声に聴き惚れ、楽器の音色を楽しみ、手作りのマラカス&ラトルを振り、歌って踊って、終始大盛り上がりでした。

シンクロ(マシュー&すー)様、ホヌア(みほ&ゆっこ)様、たいぽん様、かすぽん様、そして、ヴィレッジセブン村様、ありがとうございました!

夜はお部屋で時間を気にせず飲み会です。子供の通学・通園先や住む地域が違うと、日ごろなかなか会うことが出来ないので、いつまでも話は尽きません。パパ同士の親交を深める場にもなりました。きょうだい児たちもこの日ばかりは夜更かし。(翌日寝坊して困りましたが・・)

翌日も気持ちの良い晴れ。朝食後にチェックアウトし、「埼玉県こども自然動物公園」へ移動します。沢山の家族連れや子供のグループが訪れ賑やかでした。

最初に、モルモットとウサギに触れてみました。みかんぐみのグループに、合計5匹のモルモットと1頭のウサギ。意外と大きいモルモットを順番に抱っこしたり撫でたりして、ぬくもりを感じました。抱っこした状態で固まってしまう子も。大きな白いウサギは毛がフワフワで穏やかで癒されました。

 

その後は各家族で自由行動。ボランティアさんが付き添ってくれて、移動等のヘルプをして下さいました。牛の乳しぼり体験、ペンギン館、珍しいサルや猫、恐竜の像、乗馬コーナー、彩ポッポ(園内巡回汽車)等々。この動物園のネーミングのとおり、子供たちが動物に興味を持ち、理解を深めるための工夫が至るところに見られました。例えば、牛のエリアでは、「エアー乳しぼり」が出来る手作りの牛の模型があり、牛の乳をゴム手袋の指のような素材で再現したものや、牛の舌の長さがわかるように牛の顔の形の木版から舌を引っ張り出す展示がありました。

機関車の彩ポッポはの最後尾には車いす席があり、バギーのまま乗せて頂きました!サファリパークのように乗り物に乗りながら動物を眺められて新鮮で、沿道のお客さんが手を振ってくれる様子も賑やかで、子供たちも満足していました。

乗馬コーナーでは、なんと!!車いすの小学生の男の子と、バギーの5歳の女の子が単独でポニー乗馬を体験しました。ポニーを引く係員の方に加え、両サイドにも係員の方が付き子供の体幹を支えながらコースを1周。男の子は嬉しそうな満面の笑み、女の子は緊張でやや固まっていましたが、二人が立派に戻ってきた時には胸がいっぱいになりました。動物園のスタッフの皆さんの暖かいご対応に心から感謝です。

最後に集合写真を撮影し解散となりました。

子供、きょうだい児、親の全員にとって、新しい経験と楽しい思い出がいっぱいの旅になりました。参加されたご家族の皆様、お疲れ様でした!

「ちいの会」野村様、坂口様、バンドの皆様、ボランティアの皆様、関わって下さった全ての方に、改めましてありがとうございました。