いよいよ夏休みも終わりに近づきますが、毎日暑い日が続きますね。残暑の中、東京防災救急協会と荻窪消防署から指導者の方をお招きして、普通救命講習を実施しました。
今回は「杉並区立重症心身障害児通所施設わかば」を会場として使用させていただきました。子どもたちが横になれるマットやおむつ替えスペースも借用させて下さったので、おかげさまで子連れ参加者も安心して受講することができました。
講習の主な内容は心肺蘇生法とAEDの使い方、異物除去の方法です。座学と実技を交えて3時間みっちりと応急手当の基礎を学ぶことができました。
心臓マッサージや人工呼吸のやり方は退院時に病院から指導を受けもしましたが、それからすでに数年が経過。今となっては、記憶は遥か彼方…。指導者の方のお手本を見てなんとなく思い出しはしたものの、実際に自分が行ってみると思いのほか重労働。1分間やるだけでかなり疲れてしまいました。人工呼吸も自分がやってみると「ちゃんと空気が肺に入っているのかな~?」と今一つ確信が持てず。指導者の方に見ていただき「大丈夫ですよ。ちゃんと入ってますよ」と言われてようやく一安心。AEDにいたっては触るのが初めてという人がほとんどでしたので、実際にスイッチを入れたり電極を貼ったりすることができたのは貴重な経験でした。
やはり頭だけで理解するのと、体を実際に動かすのとは大きな違いがあります。講習では倒れている人を発見してからの一連の処置を実地で数サイクル訓練することができたので、とても現実味がわいてきました。
実際に応急手当を行う事態に遭遇することがないように祈りたいですが、何が起こるかは誰にもわかりません。日頃からいざという事態に備えておくことが、非常時に心の余裕を生み、的確な判断につながります。今後も機会があるごとに練習を繰り返して、本当に何かが起こった時にはパッと動けるようにしたいところです。