「ピアサポ」立ち上げ支援note_2


全国各地に、当事者と行政がタッグを組んだ「ピアサポート」の輪を広げたい!
その想いを胸に、立ち上げ支援を行っております。

鳥取県医療的ケア児等家族会様との出会いは、みかんぐみのピア事業についてお話をさせていただいたオンラインの会に家族会の方がご参加くださったことでした。
その後すぐにご連絡をいただき、たまたま都内に来るご予定があるとのことで「会いたいです!」とオファー。
その熱量にこちらが圧倒されるほどでした( 笑)
そこから、鳥取に2回伺って、当事者と行政、議員の皆さんが手を取り合って共に前に進んでいく様子をそばで見させていただいております。
今日は、鳥取県医療的ケア児等家族会様にお話を伺いました。

みかんぐみ(以下みかん):鳥取県医療的ケア児等家族会様の活動内容を教えてください。
鳥取県医療的ケア児等家族会様(以下家族会):鳥取県内に暮らす医療的ケア児(者)と家族、子どもたちとその家族を支援する支援者からなる会で、全国医療的ケアラインの発足に伴い、昨年8月に出来たばかりの会です。活動は、zoomミーティングが主です。

みかん:まだ1年経っていないのですよね。これまでイベントなども実施したのですか?
家族会:昨年、「ぼうさいカフェ」として、防災をテーマに子どもたちと家族、支援者の交流会を行いました。家族会では、家族と支援者が一緒に話し考えたりする場所をつくりたいな…と今年も楽しい活動を計画中です!

みかん:立ち上げ支援を受けたいと思われるのに、具体的に困っていることがおありでしたか?
家族会:会が立ち上がったばかりで、これからどんな風に団体運営をしていくのか悩んでいました。家族会が、家族同士の交流の場としてだけでなく、家族(当事者)の思いを行政に伝えていく団体にしていくにはどうしたらよいかということを試行錯誤していました。家族と行政が一緒に話しをしていく場所は作れないか、家族会として出来る事は何か、そしてまず何から始めればよいか…とにかく前に進みたいのに進めないという感じでした。

みかん:気持ちばかりが焦ってしまう感じでしょうか?みかんぐみも経験があるので、お気持ちよくわかります。そんな中立ち上げ支援を受けることになったと。実際受けてみてどうでしたか?
家族会:まず、今家族会が何を困っているか、今後どうしていきたいかなど、みかんぐみさんと一緒にシートの記入をしていくことで、団体の課題が明確になってきました。漠然と悩んでいるのではなく、悩みを言語化してみることはとてもよかったです。
また、家族(当事者)と行政が連携しその交流会が継続して開催できるよう、2022年12月に鳥取県にみかんぐみさんをお招きし、家族と行政が一緒に話し合う機会をつくりました。この会は、みかんぐみさんの取り組みや他県の立ち上げ支援のお話をみんなでお聞きしたいと思って開催しましたが、それ以上の成果があったと思っています。

みかん:どういう成果ですか?
家族会:この会がきっかけで、これまで交流のなかった県の職員、県議、市議の方も交え、一緒に話をすることができたんです。家族会からも医療ケア児の家族の思いや現状を話し、県や市の支援の現状を聞く事ができました。
この会がきっかけで、行政との方とのつながりができました。皆様熱心に私たちの声に耳を傾けてくださり、「何ができるか」を一緒に考えていこうとする姿勢にとても感動しました。

みかん:まずは話を聞いてもらう場を作ることから広がっていく、とお伝えしていましたが、実際にそうなったんですね。
家族会:はい、つながりができたのが一番の収穫だったと思います。その後も、「鳥取県でピアサポート交流会を実現していくためにはどのような形なら可能か」ということを課題に、2023年4月にも行政、支援者(保健師など)と一緒になって話をする機会をつくり、みかんぐみさんにもまたお越しいただきました。
鳥取県では、県内の資源や支援の現状を知り、鳥取で実現可能な形を行政の方と、一緒に話をしながら作っていきたいと思っています。


みかん:短い期間でぐんと前に進んでいらっしゃる様子に、我々の方が元気をいただきました。さて、今後の具体的な展望をお聞かせください。
家族会:今年度中に、家族と行政が話し合う会の第3弾を計画中です。会を重ねるごとに、つながりが増えてきているのを実感しています。
今後は、ピアサポート交流会実現に向けての資金の検討、実際に家族会と一緒に交流会を作ってくれる保健師さんとのプレ交流会実施など、実現に向けて、1歩1歩という感じです。同時に、地域に暮らす医療的ケア児と家族の現状を知ってもらえる機会が増えているのも実感しています。これからも、鳥取県では、家族と支援者が一緒に話しをしながら考えることを大事にしながら開催に向けて活動していけたらなと思っています。

みかん:ありがとうございます!みかんぐみの経験を少しでもお役に立てたら私たちも嬉しく思います。これからも一緒にがんばっていきたいですね!お話を聞かせてくださり、ありがとうございました。

みかんぐみでは、各地での取り組みの後押しに、現地にお伺いし行政との懸け橋になるべく経験をお話しすることが可能です。
ご興味がある方は、お問い合わせください。
▶問い合わせ先 info@mikangumi.com
▶必要事項 お名前、所属、ピアサポート交流会の実績状況(検討中、開催中など)、立ち上げサポート希望の具体的内容