独り暮らし見学会【分科会】2019年3月


2019年3月23日、分科会として、障害を持ちながら独り暮らしをしている方のお宅の見学会を開催しました。

独り暮らしではありますが、ベッドから車椅子への移動や寝返りなどに介助が必要な方ですので、基本的に24時間、2交代制でヘルパーさんをお願いしています。
就寝中は、ヘルパーさんは、デスクと椅子のあるお部屋で待機しています。

エレベーターを上がり、玄関を開けると、早速、折りたたみ式のスロープがありました。
外に向かってパタンと開くと、スロープが長く伸びて、傾斜がゆるやかなスロープが現れる仕組みです。
ひもがついていて、閉じるときにはひもを引っ張るとスムーズに閉じることができるように工夫されています。

中に入ると、他にも工夫がたくさんありました。

寝室には移動用リフトが取り付けられ、車椅子とベッドの間で移動が可能になっています。
入浴の際は、キャスターが付いた浴室用の椅子に乗り換えて、浴室に移動するそうです。

そこで、浴室一面に頑丈なすのこを敷き詰め、シャワーチェアを使ってシャワーを浴びます。

浴室まではスロープで段差を乗り越えて進みます。
途中まで気づかなかったのですが、リビングの半分くらいは、入居にあたって、床を高くしたそうです。
浴室の段差が大きかったので、床を作ることによって、段差を小さくし、スロープでも安全に移動できるようにしてありました。

トイレはドアを取り払い、カーテンが取り付けてありました。

これらの改修は大工さんに依頼したとのことです。
賃貸物件なので、退去する場合には、現状復帰が必要。
どこまで改修してもいいか、工事費用はどれくらいかかるかなど、入居前にきちんと確認しておくことが必要ですね。

ヘルパーさんとの生活というのが、少しイメージが湧いてきました。
それぞれ子供の状態は異なりますが、我が子が成長してからの選択肢が確実にひとつ増え、そのイメージを持てたのは貴重な体験でした。

本当にありがとうございました。