2016年は「カフェトーク」で心の開放を♬


立春を迎え、少しずつ訪れる春の気配を感じる中、2016年最初となるイベントを実施しました。

今回のイベント内容は、普段のように親子で楽しむイベントとは趣向を変えて、親同士が語り合うカフェトークです。日常のあわただしさや忙しさの中でついつい流してしまっている様々な迷いや不安、整理しきれないでいるいろいろな思いを、皆で語り合い、聴きあおうという試みです。
ファシリテーターとして、一般社団法人ISPから山本晃史さんをお迎えしました。ISPは杉並区内で「杉並区ワールドカフェ・サロン“100とも”」を運営されるなど、“聴き合いのまち、すぎなみ”を目指して活動している団体です。
http://i-suginami-project.org/

 

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親たちが語り合う間、子どもたちはヘルパーさんやボランティアさんたちに遊んでいてもらいます。親たちはそれぞれの子どもを見てくださるボランティアさんたちに、気を付けてほしい点や子どもたちの好みなどをお伝えしてから、子どもたちにバイバイをして、4~5人ずつのグループに分かれて席に着きました。

まずはファシリテーターの方が自己紹介。軽やかなトークで場が和み、リラックスした雰囲気が流れました。続いてグループ毎に自己紹介。

A4用紙に「名前、今日の体調・気分、最近はまっていること、本日の場に期待すること」を書いて自己紹介をします。あらためて書こうとすると、日ごろ自分が一体何を考え、望んでいるのか、すぐには思いつかず、自分自身のことをあまり考えていなかったことに気づきました。グループのメンバーが話す1分間ずつの自己紹介を聞くと、「この人はこんなことに興味があるんだ」、「そうなんだ」という新たな発見の連続で、参加者同士の距離がぐっと縮まりました。

自己紹介が終わったところで、今日このメンバーで話したいテーマをそれぞれA4用紙に書きます。これまた難しい・・・。

でも、1分間ずつの自己紹介ではずみがついたのか、「漠然としていてもいいかな」「うまく言えないけどこんなことを聞いてみたい」と踏ん切りがつき、いくつかテーマが上がってきました。

「障害のある子を持つ前は、障害のことをどう思っていた」「職場でのカミングアウトはしていますか」「家族の幸せって何だろう」「子どもと社会をどう関わらせたらいいだろう」「ストレス発散方法は何かある」等々。

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トークの時間は20分間。次から次へといろいろな意見や思いが出てきて、それを聴き合う。「あなたはどうしているの?」「こういうことに迷うんですよね」。話が尽きないとはまさにこのことといった感じでした。ファシリテーターの「20分経ちましたので、グループを変えましょう」との言葉にびっくり。そのあと、休憩をはさみ、グループを変えてまた20分間話し合いました。

いろいろなテーマについて話しましたが、どれもこれも答えがないものばかり。だからこそ他の人の話を聴きたいし、自分の話を聴いてほしい。雰囲気づくりのためにファシリテーターの方が用意して下さったコーヒーの香りが漂う中、「大丈夫。自分の思うことを言っていいんだ」という安心感に包まれて、日ごろそれぞれが一人で抱えていた様々な思いや迷いを参加者と共有することができました。トーク終了後は会員同士の距離が縮まり、みかんぐみが会員である親たちにとって、より安心できる場となったような気がします。

また、今回はパパの参加者が多かったのですが、なんと学生時代に同じ町で過ごしていたパパ同士がいたことが判明。「パパ会をつくりましょう!」との声があがりました。

 

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さらに、子どもたちに関しても嬉しい驚きがありました。トーク中にボランティアの方々に子どもたちをお任せしていたのですが、いつもの親子イベントよりももっと密接にボランティアの方々と子どもたちが関わることができたのです♫
みかんぐみの子どもたちは緊張が強かったり、呼吸に気を付けなくてはいけなかったりする子もいるので、親もなかなか思い切って他人に我が子をお任せすることができないでいたのですが、今回子どもたちはボランティアさんに抱っこしてもらったり、長い時間一緒に親抜きで遊んでもらったりしました。ボランティアの方々から「子どもたちと仲良くなれて嬉しかった」との声も頂戴し、親である私たちも思い切って我が子を他人に委ねること、他人を頼ることの大切さに気が付くことができました。

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イベント終了後も参加者から「もっと話したい」「また是非こういう会をやりたい」との声があがったので、これからも定期的にこうした対話の場づくりを実施したいと思います。また、みかんぐみ会員だけではなく、日ごろ協力してくださっているボランティアの方々、私たちが住む地域のいろいろな方々とこういう場を持てたら素敵だなと思います。