昨年末に、金沢市の重心児・医療的ケア児相談支援事業さくらんぼすまいる(以下:さくらんぼすまいる)を運営されている方から、自治体との協働事業についてのご相談をいただきました。杉並区との協働をしているみかんぐみとしましても、ぜひ意見交換をさせていただきたく、オンラインやメールでのやり取りの後、金沢市役所での意見交換会を実現させることができました。
今回の意見交換会には金沢市の関係機関として、さくらんぼすまいるの皆様、金沢市議会議員、金沢市障害福祉課長、協働事業担当者、保健師さんが、みかんぐみからは代表理事、副代表理事、会員2人が参加しました。
重症心身障害児の子育て経験のある さくらんぼすまいるの代表の方が、ご自身の経験を元に『すべての人がしあわせな子育てのできるやさしい社会』をめざして活動を始められ、確実に成果をあげておられます。さらに課題を乗り越えるべく『チャレンジ事業』として活動することになりましたが、こなさなければならない仕事の多さや本当にやりたいことは何か、といったことに自問自答しながら奮闘されていました。
微力ではありますが参考にしていただければと、みかんぐみから事業内容や研修報告、ピア交流会に参加しての想いなどを紹介させていただきました。
福祉課の方から『さくらんぼすまいるの方たちのお陰で、当事者家族の思いを知ることができた。このような家族が地域にもっといるのではないか。その家族を助けたい思いは市としても同じ。』という言葉が聞かれ、認識を新たにすることができた場となりました。議員の方からは『まず、同じ熱量の人を3人集めよう。』『誰かに相談して甘えて。』等、あたたかく力強い言葉が聞かれ、こちらも胸が熱くなり元気をいただきました。
今後も課題や成果を共有していきながら、各地でその土地の在り方にあった『地域の芽』が増えていくことを願い、とても楽しみにしています!
翌日は、少し足を延ばして「ごちゃまぜ」の地域づくりをされている社会福祉法人佛子園さんの施設を見学に。
ありがたいことに施設のご説明、法人の理念などをご丁寧にご説明いただき、理解を深めることができました。
年齢や障害で分けることなく、いろんな人がいて当たり前なんだという原点にたった施設運営にとても共感できました。とても実りの多い金沢への旅となりました。
本事業は、寄付者の皆様の温かいご支援により活動いたしました。
心より感謝申し上げます。