今年も、心理士の飯田先生を講師にお迎えし、ピアサポートスタッフ向けの研修を開催しました。
研修のテーマは、
① コミュニケーションのスキルアップ
② ピア・サポーターのメンタルケア
ピアサポートの原則は、「対等性」「相互性」「エンパワメント」。2年間の協働提案事業でも、ピアサポートスタッフだったメンバーも多かったので、過去の交流会を振り返りながら具体的にイメージができたようです。
そのあとは5つのコミュニケーションスキル「傾聴・質問・共感・承認・助言」について説明を聞き、2人1組になっての実演。1分ずつ5つのスキルを意識しながらコミュニケーションをはかります。
頭ではわかっていても、実際にやってみると、つい自分の話で遮ってしまいがちになったり、自分の興味関心で質問をしてしまったりと、やっぱり難しいなぁという声もちらほら。
でも、トライアンドエラーを繰り返していくうちに、「お!今のはよかったかも?」「こういう風に聞いていてくれると話しやすかった」というヒントを得ていったようです。
参加者からの感想では、
「日常会話では、相手の話に対して「そういえば私も…」とすぐに話を始めてしまうことが多いですが、ピアとして参加するうえでは、まずは傾聴すること、相手の話に関心があることを伝えること、理解できないことでも共感しようと心がけることなどを、改めて意識することができました。」
「子どもが年齢を重ねても、そこに元気に母が参加しているという存在が何より励みになる、というフレーズがありがたかったです。」
「『ワーク』では、傾聴の相手が知っている人だと、聴く前からわかったような気になっているかもしれない、と気付きました。 相手が知っている人ほど、傾聴の姿勢は大切だと思いました。」
「共感と共鳴が違うという点が1番心に残りました。ピアにもケアが必要ということ、話さなくても癒やされるということも勉強になりました。」
などなど、有意義な時間だったことが伺える内容でした。
飯田先生には、協働提案事業スタート時から関わっていただき、私たちピアサポートスタッフを支えてくださっています。本当に心強いです。
委託事業になった本事業ですが、引き続きスタッフの意識向上、スタッフのメンタルケアも行いながら進めてまいります。応援よろしくお願いいたします!