吉藤オリィ氏講演会「社会との新たなつながり方」2022.01


この日を楽しみに待っていた、吉藤オリィ氏のZOOM講演会が無事に終わりました。
ZOOM参加と勤労福祉会館からの参加、さらにオリィ氏は研究所からの講演というハイブリッド型の会。みかんぐみ運営メンバーも初の試みであり、事前のリハーサルを重ね、ドキドキしながら当日を迎えました。

おかげさまで100名弱の皆様にご参加いただくことができ、また大きな配信トラブルも起きずに開催できましたことホッとしております。

一番早い方は、開始30分前にはZOOMの待合室にスタンバイ!会場にも15分前にはほぼ皆さんお揃いでした。
いよいよ吉藤オリィ氏が登場すると、「待ってました!」という期待のような皆さんの熱い思いが画面上からも伝わってくるよう。

都内だけではなく、様々な場所からこの時間をともにつながっている皆さんのお顔を見ているだけでも、胸がぐっと熱くなります。

講演が始まるや否や、オリィ氏の話にみんなが吸い込まれていくようでした。
病弱だった子供のころのお話、不登校で鬱になる寸前だった辛い学生時代、そこからきっかけをつかみ、「孤独の解消」をライフワークにすると決意し今日があること。たくさんの人との出会いによって、人生の転換期があったこと。
それと同時に、体が不自由だからといって出会いの数が制限されたり、きっかけを得る機会が失われる社会をなんとか変えたいという強い思いをもったこと。

さらにこれまでの研究の成果である作品を、惜しげもなくご紹介くださいました。 上の写真は、視線入力で車いすを自由に動かせる(姿勢も!)進化した車いすをオリィ氏が操作している様子です。その他「こたつ」付きの車いすが出てくると、会場はもちろんZOOMの画面越しにもみんな笑顔。
冬、これめちゃくちゃほしい!サイコーです。

オリヒメ開発の原動力、推進力となったご親友の番田さんのお話は、やはり当事者ご本人だからこその重みのある言葉が多く、いっそう胸に響いてきました。
前回みかんぐみ主催で上映した映画「あまのがわ」にも番田さんの言葉が出てきていましたが、「 心が自由ならどこへでもいき 何でもできる 」は本当に名言であり、私自身ももちろんそうですが、多くの方の記憶と心に残るものだと思います。

オリィさんが言っていました。
自分の辛いこと(障害もしかり)をできるだけポジティブにとらえ、何とか前を向こうとする人たちとの出会いが、自分を奮い立たせ、開発の原動力になっている。愚痴を言いたい時もあるだろうが、(愚痴ばかりではなく)前向きな姿勢の中にこそ、周りを巻き込んで新しいなにかを生むチャンスにつながるのではないか、と。
ついつい不満などを口にするクセがついてしまうと抜け出せないこともありますが、「どうやったらできるか」「誰か一緒にトライしてくれる仲間はいないか」と少しでも前を向いていける強さがあれば、きっと少しずつでも変わっていけるのではないか、と思います。そうありたいなと改めて思いました。

まだまだずっとお話を聞いていたいと感じるほど、あっという間の1時間半でした。最後には事前の質問に加え、会場にいる方からの質問にもお答えくださったオリィさん。素敵なわくわくするようなお話を本当にありがとうございました!!
また、今回もボランティアの皆様に、会場の受付、感染対策対応など幅広くご協力いただきました。また勤労福祉会館のスタッフの方にも、映像+音声の面で多大なるご協力を賜りありがとうございました。

講演会中、ZOOMのチャットで参加者の方からリアルタイムの感想をいただきました。一部をご紹介。
・どんなに重い障害がっても、何かできる勇気をいただきました。
・この車椅子欲しいです!
・オリィさんのお話から番田さんの思いも伝わって来ます!!
・素晴らしい素晴らしい素晴らしい
・以前OriHimeで連れて行ってもらいました。今度は自分で行きたいです!
・DAWN(分身ロボットカフェ)行きたいです!!

ご参加いただいた皆様の心に、きっとわくわくの前向きな種が生まれたことでしょう。その種が芽を出し、いろいろな場所で花開いていくことを願っています。

吉藤オリィさん、参加者の皆様、そしてこの企画にかかわってくださったすべての皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました!

吉藤オリィ氏note:https://note.com/ory/
Twitter:https://twitter.com/origamicat
カフェDAWN:https://dawn2021.orylab.com/