2025年11月に実施したシンポジウム「看護職が支援する医療的ケア児、難病児、重度障がい児のおでかけとは?」に続く第2弾企画として、看護職の方々を対象とした「暮らし」見学プログラムを実施しました。
一般社団法人Nurse for Nurse(以下、NfN)様との取り組みは2022年から4年間続いており、見学プログラムの企画は今回で3回目。
回を重ねるごとに内容をブラッシュアップしている見学プログラムですが、今回は看護職のみなさんに「おでかけ」や「地域による支援の違い」をより深く体感していただくことを重視しました。
受入れ家族の募集にあたっては、「医ケア児・重心児ピアサポートネットワーク」の家族会にもご協力をいただきました。3つの受入れ枠に対して10家族からのお申込があり、看護職の皆様のご要望に合わせる形で受入れご家族を4家族に決定させて頂きました。
今回のペアリング
- 1組目:静岡県の看護職 ─ 愛知県のご家族(愛知県医療的ケアライン様より)
- 2組目:神奈川県の看護職 ─ 三重県のご家族(三重県重症ケア家族会SMILE様より)
- 3組目:新潟県の看護職 ─ 神奈川県のご家族(かながわ県医療的ケア児者家族会~つなぐ~様より)
- 4組目:神奈川県の看護職 ─ 神奈川県のご家族(かながわ県医療的ケア児者家族会~つなぐ~様より)
プログラムの様子
プログラムは、事前のオンライン顔合わせから始まり、計8時間の「暮らし」見学、そして事後報告会というステップで行われました。
見学当日、看護職のみなさんはご自宅でのケアだけでなく、学校からの帰宅後の過ごし方や、実際の「おでかけ」にも同行。病院や施設の中だけでは見えにくい、地域の中で「暮らす」リアルな姿を肌で感じていただきました。
事後報告会で見えた「あたたかな絆」
後日行われた報告会では、看護職のみなさんが見学での学びをお写真と共に発表し、受入れ家族からも感想やコメントをいただきました。
約半月ぶりに画面越しに再会した両者の様子からは、わずか8時間のプログラムとは思えないほど、濃密な時間の中で築かれたあたたかい関係性と空気感が伝わってきました。
ご協力くださったご家族からは、「自分たち家族にとって当たり前にやっていること・思っていることを見ていただくことで誰かの役に立てるならば嬉しい」「家族だけで子どもを育てることは出来ない。看護職をはじめとする支援者の皆さんに救われることが多いです」等のお声も聴かれました。
みかんぐみとして
11月のシンポジウムでも語られた医療的ケア児や重心児の「おでかけの壁」を乗り越えるためには、看護職のみなさんの存在が欠かせません。 今回のプログラムを通じて、専門職としての視点に「病院の外での暮らしの場のリアル」や「家族の想い」が加わることで、より心強い支援の輪が広がっていくことを確信しました。
ご協力いただいたご家族の皆様、熱心に参加してくださった看護職の皆様、そして本事業を主催くださったNfN皆様、本当にありがとうございました。
NfN様による報告記事も是非ご覧ください。
※本事業は、中央共同募金会「前田和子基金 重症児等とその家族に対する支援活動応援助成」を受けて実施しています。

