「先輩の話を聴く会」開催!|2024年10月


先日、会員向けに「先輩の話を聴く会」をオンライン開催しました。
みかんぐみでは、ピア事業を通して未就学の保護者とピアスタッフ(みかんぐみ会員)との交流の機会を持っていますが、自分たちより年上のお子様を育てる先輩の話も聞いてみたい!子供の成長は嬉しくもありながら、学校卒業後の生活に漠然とした不安は募る一方…という会員の声を受けて、この企画が立ち上がりました。

「楽しみにしているよ」というお声を数名から頂き期待の高さを感じながら迎えた当日。お三方の先輩をゲストにお招きし、いよいよ始まりです!

会は2部制で①ゲストによる講和、②全員でのざっくばらんなトークとしました。
「卒後の生活リズムはどうなるの?」「通所施設/シェアハウスの雰囲気は?」「親亡き後の為に今からできることは?」等、事前アンケートで会員から挙がったことを盛り込んでゲストの皆様がお話してくださったこともあり、参加者も時に大きくうなづきながら熱心に耳を傾けているのが印象的でした。

なかなか子離れできない筆者にとって「共依存にならないように、今のうちから親の気持ちを整えるのが大切」というお話にドキッとし、今より選択の余地がない状況の中、お子様がより良い環境で生活できるよう諦める事なく行動し続けてきたゲストの皆様のお話に背筋は伸びるばかりでした。

引き続きの全員トークでは「暮らし(一人暮らしの世帯分離、自宅改装等)」「生活の変化(親も子も、医療の成年移行等)」「成長した子供の危機管理の方法」についてのお話と質問が多く出ました。

いい質問するなぁ(それ、私も聞きたかった!)→痒いところに手が届くお答え→もっと詳しく知りたい!…を繰り返し、気づけば時間オーバーで終了です。

至れり尽くせりな学生時代に比べ、暗雲立ち込めているイメージのある卒後でしたが、会が進むにつれ希望の光を感じました。
もちろん明るい側面だけではなく、訪問看護、ヘルパー、ショートステイ先の不足など、社会全体で考えていきたい課題も改めて感じる時間でした。

この課題をクリアしていく為にも、親である私達はアンテナを張り、できる限りの情報収集を欠かさず行政にも働きかけていく。その事で誰もが暮らしやすい社会になるのではと感じる機会ともなりました。

今後もみかんぐみからの情報発信やイベント・企画がその一助となれましたら幸いです。
改めまして、この日の為に時間を割いてくださったゲストの皆様、有意義な時間をありがとうございました。
最後に。会員からの感想をご紹介します♪

⭐︎本当に知りたい現状+少し先の情報も聞けてとても参考になりました。
この先、どう過ごせばいいのかという道標にもなりました。貴重なお話をしてくださった先輩ママ、関心ある勉強会を企画し開催してくださった皆様、ありがとうございました。

⭐︎​​​​​​​​地域で生きていくために周りの人に知ってもらう、緊急時に向けたマニュアル作成、シェアハウスなど大いに参考になりました。また、まだまだショートステイ先が少なく、メインの介護者が自分のために生きることの難しさも感じました。
講師の皆様はお子さんのため、そしてご自分のために、真摯に向き合いながら奔走されてきた印象です。私にどこまでできるのか不安はありますが、今回の貴重なお話を無駄にしないよう、未来を考えながら残りの学生生活を過ごさせてあげたいと思いました。

⭐︎​​​​​​​​​​​​通所の生活介護しか、卒後の方向性はなかったが、グループホームでの暮らしぶりを聞いて視野が広がりました(ただし、女子のため悩ましい)。卒後について不安を感じていたが、同じように不安を持っている人たちがたくさんいると知って、少し心強く感じました。参加できてよかったです。

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