冬の訪れを感じさせる11月28日、みかんぐみでは第10回目となるイベントを開催。
親子で一流の芸術に触れる機会に恵まれました。
今回は日本フィルハーモニー交響楽団による「弦楽四重奏」コンサートです。
日本フィルは国内外において公演を行うほか、音楽を通して地域文化の発展にも寄与され、杉並区とは友好提携を結び地域に密着した活動を展開されています。
今年の初め、杉並区報に「日本フィルによる出張コンサート」の募集記事を見つけ応募したところ、ありがたくもその決定通知をみかんぐみが頂戴し、この日の開催の運びとなりました。
みかんぐみの子ども達は音楽を聞く体勢も様々です。
バギーに乗ったり、マットにゴロンと横になったり、お父さんお母さんに抱っこされたり、それぞれが一番リラックスできる状態で演奏が始まるのを待ちます。
皆の拍手が高まる中、ヴィオラ、チェロそして2名のヴァイオリン奏者が登場し、「モーツァルトのディベルティメント」から演奏スタート。
間近に聞こえる弦楽器の音色に、最初はややビックリした子ども達も。目をまん丸くする子、様子を探って静かに耳を傾けている子……。
でもしばらくするとその心地良さに表情も和らぎ、次第にニコニコ笑顔になっていきます。
「生の演奏には不思議な力があるんですね」とは参加したお母さんの感想です。
おなじみのディズニーの曲の次は、熊本民謡の「おてもやん」。
お琴のようにつまびいて音を奏でると、振動がより強く伝わります。
弦楽器にはこんなふうな楽しさもあるんだ♪と陽気で軽快なメロディーに感動の拍手が起こります。
続いて、「ドレミの歌」や「アンパンマンのマーチ」「トトロ」などが流れると、会場には自然と歌を口ずさむ声が広がります。
かしこまって聞くだけではなく、共に参加してこの場を作り上げる―――親子でそんな素敵な時間を持つことができました。
最後に子ども達から感謝の気持ちを込めて花束贈呈を。初めての経験にドキドキした子もいたかな?
曲の合間に優しい口調で語りかけるヴィオラ奏者の山下さん、そして何より“子ども達に喜んでもらいたい”という演奏者の皆さんの真心にあふれ、会場は終始温かい雰囲気に包まれました。
今回も60名を超える参加者がありましたが、会場設営や子どもの見守りなどボランティアの方にも大変お世話になりました。
終演後のランチ会は、賑やかなおしゃべりの中で互いに新しい気づきもある有意義な交流会となり、そのような時間が毎回のイベントではとても大切だなと感じています。
今年も残すところあと1ヵ月、北風に負けず体調管理に気を遣いながら楽しく過ごして行きたいと思います。